お食い初めの石、歯固めの石

お食い初めの石とは?

歯固めの石とは、赤ちゃんに石のような丈夫な歯が生えますように、という願いを込めて用意するものです。

歯固めの石

生後100日頃は、ちょうど赤ちゃんの歯が生えはじめる時期でもあります。昔から、歯が強く丈夫なことが長寿を表すと考えられてきました。

年齢を表す「齢」という字は「年歯」とも書き、「よわい」とも読みます。「数珠つなぎにならぶ年月」という意味があります。

『土佐日記』や紫式部の『源氏物語』にも歯固めのことが書かれています。滝沢馬琴(たきざわばきん)も『玄同放言(げんどうほうげん)』の「草木身体同訓考(そうもくしんたいどうくんこう)」には、「老年になっても歯がしっかりしている人は長生きできる。それで歯を与波比(よわい)という。わが国の習わしで初春に大きな餅(鏡餅)を固めて、松柏の類とともに飾って延年を祝い、しかる後これを食べる。名付けて歯固(はがた)めという」と記されています。

赤ちゃんが健やかに育ち、長寿をまっとうできるようにと、歯固めの儀式が古くから行われてきました。

歯固めの儀式のやり方

お食い初め 歯固めの儀式

歯固めの儀式では、赤ちゃんの歯茎に石をあてたり石を噛ませたりなど、さまざまなやり方があるようですが、現在ではあまり好ましい方法とされていません。
赤ちゃんの誤飲の恐れもありますので、石を直接赤ちゃんの歯茎にあてるのは避けましょう。

現在の歯固めの石の儀式の方法としては、まず歯固めの石にお箸をかるくあてます。そのお箸を「石のように丈夫な歯が生えますように」という願いを込めながら、赤ちゃんの歯茎にやさしくちょんちょんとあててあげましょう。

歯固めの石はどこで入手できる?

歯固め石

入手方法に決まりごとはありませんが、次のように用意することができますので参考にして下さい。

お宮参りのときに神社から授かる

お宮参りのご祈祷の際に、歯固め石を授かる場合もあります。いただけなかった場合は、お宮参りをした境内で小石を拾ってお借りしてもよいでしょう。借りた場合は、お食い初めの儀式のあとに元の場所にきちんと戻しましょう。

近所の河原などで拾う

家の近くの河原などで気に入った形の石を拾って用意してももちろん構いません。儀式の前にしっかり洗ってきれいにしましょう。煮沸消毒すると安心です。

インターネットなどで購入できる

現在歯固めの石は、ネットショップでも販売されています。専用に磨かれて形も整っています。高価なものでもないため、手軽に用意できることからおすすめです。

歯固めの石の選び方

歯固めの石の選び方

丸くてツヤツヤした小石が選ばれますが、ご両親が気に入った石であればよいでしょう。できるだけ人が歩いていなさそうな、踏まないところから拾ってきます。大きさは特に決まりはありませんので、持ち帰りやすい大きさ1~5cm程度がよいでしょう。

歯固めの石の個数

歯固めの石の個数

正式には歯固め石は黒、赤、白の3種類の石を使うものとされていますが、なかなか見つからないことも多いため、あまりこだわって守られているものではないようです。地域によっても違いがあり、現在では形の良いものを一つ用意することが多いようです。

歯固めの石の代用品

地域によっては、石の代わりに下記のような代用品で儀式を行うところもあるようです。

歯固めの石の代わり: 梅干し
梅干し
梅干しにシワがあることから、シワシワになるまで長生きできますようにという願いが込められています。
歯固めの石の代わり: たこ
たこ
「多幸」という語呂合わせから、縁起の良い食べ物とされ、「硬いタコでも噛み切れる丈夫な歯が生えますように」「タコの吸盤のように歯並びがきれいになりますように」など諸説があります。
歯固めの石の代わり: 栗・くるみ
栗・くるみ
硬い殻に覆われていることから、硬いものでも噛める、丈夫な歯が生えてきますようにという願いが込められています。
歯固めの石の代わり: 紅白もち
紅白もち
紅白の色が縁起が良いことと、持ちがいい、長持ちするなどの言葉と掛けて長寿を意味します。

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