世界の百日祝い アジア編
「お食い初め」とは、「生涯食べるものに困らないように」という願いを込めて赤ちゃんに食べ物を食べさせる真似をする、日本に古くから伝わる儀式。
百日祝い(ひゃくにちいわい、ももかいわい)とも呼ばれていますが、実は海外でもこの儀式が行われている国があります。
お食い初めに似た海外の風習 -アジア編-
中国
中国では、親戚や友人を招いて赤ちゃんのお披露目をし、その際に赤ちゃんの髪の毛を初めて切ります。
切った髪の毛で「胎毛筆」という筆を作り、祖父母への贈り物にするのが伝統。
生まれた赤ちゃんの最初の頭髪で作る、一生に一度しか作れない貴重な筆のため、子供が生まれた際の最高の縁起物とされています。
韓国
日本では鯛や赤飯などが縁起物とされていますが、韓国ではお餅がお祝いごとによく使われています。
ペギルと呼ばれる百日祝いでは、このお餅や果物などを飾り、家族で写真撮影をしたり食事を楽しみます。
儀式で使用したお餅は、100人に配って食べてもらうと、子供が無病息災で長生きすると言われています。
台湾
台湾では、生後4か月で収涎(シューノア)と呼ばれる儀式を行います。
日本のお食い初めと似て「一生食べ物に困ることがないように」という願いを込めて、赤ちゃんに食べる真似をさせるお祝いですが、台湾ではクッキーを使います。
クッキーを赤い紐で繋げてネックレスにし、赤ちゃんの首にかけ、お祝いの言葉を唱えたら、クッキーを少しずつ割って食べる真似をさせます。
最近ではこのクッキーが進化していて、デザインが凝っていたり、アイシングされたものもあり、更にはクッキーではなくドーナツを使用した人もいるんだとか。